「地震が怖いから、大量の食料を備蓄しておこう」
「なくなったら困るから、ストックは常に2個ずつ買っておこう」
かつての私は、そうやって「不安」をモノで埋めようとしていました。
しかし、ミニマリズムを追求してたどり着いた答えは逆でした。
モノを増やせば増やすほど、実は「守るべきモノ」に縛られ、フットワークは重くなってしまうのです。
今回は、マンションを購入してもなお「備えは最小限」に留める私の、不安を解消する思考法についてお話しします。
1. 「安いからまとめ買い」は、実はコストが高い

以前の私は、消耗品をストックしておかないと落ち着かない性格でした。
しかし、今は「なくなったら買い直す」が基本です。
- モノは劣化する: 放置されたストックは劣化し、いざ使う時に役に立たないことがあります。
- 管理コストの無駄: ストックを置くスペースに家賃を払い、期限を管理する脳のエネルギーを使うのは損です。
「安さ」よりも「心の軽さ」を優先する。
これだけで、生活のノイズは劇的に減ります。
2. 防災のミニマリズム:「乾電池」と「現金」が最強

災害への備えも、私は極めてシンプルです。
- 乾電池と乾電池式充電器: 重いポータブル電源ではなく、機動力重視。移動しながらスマホを充電できる乾電池式が、都会暮らしには最適です。
- コンビニを倉庫と考える: 名古屋のような都市部では、お金があれば必要なものは後から揃います。
- 最強の備蓄は「生活防衛資金」: 物理的なモノを抱え込むより、銀行口座に「何があっても大丈夫」な資金があること。これこそが最大の安心感をくれます。
「命と貴重品だけ持って逃げる」
そう決めているからこそ、日頃からカバン一つに貴重品をまとめています。
3. 「職場に泊まる」が、そのまま防災と旅行の備えになる

私は職場で泊まる業務があるため、スキンケア、下着、折りたたみ傘などの「お泊まりセット」を職場に常備しています。
実はこれが、一石三鳥の備えになっています。
- 仕事中の災害: 帰宅困難になっても、職場に必要なものが揃っている。
- 旅行の準備: 職場からセットを持ち帰るだけでパッキングが完了。
- 自宅の余白: 普段使わないものを職場に逃がせる。
「モノを分散させつつ、多用途で使う」という仕組みづくりです。
4. 靴底が剥がれても、「知恵」があれば笑い話になる

「モノがなくても、知恵と経験があればなんとかなる」
そう確信した出来事がありました。
友人の結婚式に出席するため、名古屋へ向かった時のこと。
式直前に、履いていた革靴の左底がベリっと剥がれてしまったのです。
直す時間は10分。絶体絶命です。
そこで私は、
「左が劣化しているなら右も剥がれるはず。左右対称になれば歩ける」
と判断し、右の靴底も自ら剥がしました。
結果、少し身長は下がりましたが(笑)、無事、誰にも気づかれずに式に参列することができました。
今では友人との最高の笑い話になっています。
もし私が「完璧な予備の靴」を持っていなければ不安でたまらない人間だったら、あの場をあんなに楽しむことはできなかったでしょう。
まとめ:本当の安心は、収納の中にはない
モノは奪われたり壊れたりしますが、自分の中に蓄積した「知識」と「経験」は一生失われません。
不安を解消するために買い物をするのを、一度やめてみませんか。
その代わりに、生活防衛資金を貯め、どんな状況でも楽しめる知恵を養う。
モノを減らした先にあるのは、何が起きても「なんとかなる」と思える、本当の自由です。



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